★HG ガンダムEX 復讐のレクイエムを素組みレビュー! RG級のディティールがすごい
HG 1/144 ガンダムEX 復讐のレクイエムをレビューする。表面処理や合わせ目消し、マーキングシール、塗装なしの素組みによるプラモデルのレビューだ。
目次
- EXガンダムが敵側・・・ コール・ヤードンの搭乗機をHGプラモ化
- HGだけどRG級!? ガンダムEXのディティールがすごい
- 腕の可動が優秀! ガンダムEXは動かすほどにメカニカル感溢れる
- ショルダー・ガトリングと給弾ベルトが連動! ビーム・サーベルの抜刀ギミックも
- ガンダムEXはビーム・サーベル、ライフル、シールドという定番武器を装備
- HG ガンダムEX 復讐のレクイエムの総評
EXガンダムが敵側・・・ コール・ヤードンの搭乗機をHGプラモ化
ガンダムEXはネットフリックスオリジナルのフルCGアニメーション作品『機動戦士ガンダム 復讐のレクイエム』に登場するモビルスーツだ。劇中の主人公であるイリア・ソラリの敵MSとして猛威を振るったガンダムEXをRGクラスのディティールでHGキット化した。発売日は2024年10月19日 土曜日、価格は税込2,090円。
このガンダムEXは復讐のレクイエムの作中における主役機ではなく、完全に敵モビルスーツとして登場。パイロットの詳細も不明だ。ただ搭乗者の名前はコール・ヤードンというらしい。
機動戦士ガンダムなのに主役機がガンダムでない作品といえば、ジオン側を描いたMSイグルーを思い出すが、敵としてこれほどまでに強烈に描かれたガンダムも珍しいだろう。なにしろガンダムに対する“復讐のレクイエム”というくらいだ。
HGだけどRG級!? ガンダムEXのディティールがすごい
まずはガンダムEXの頭部からレビュー。脚本家が『機動戦士ガンダム 第08MS小隊』に影響を受けたというだけあって、ガンダムEz8の顔に似ている。ややもっさりしているけど謎の存在感、そんな独特の雰囲気をガンダムEXに見事に落とし込んだ。
でも頭部アンテナはEz8のようなロッドアンテナではなくてV字アンテナを採用。RX-78系統のガンダムらしい角を備えている。なお、アンテナの下の額には珍しい4門バルカンも。ガンダムは2門の機関銃が多いから、より近距離戦闘能力が高く攻撃的な頭部になっている。あの超火力のヘビーアームズですら頭部バルカンは2門だった。しかもガンダムEXのバルカン砲は、連射性能が他のガンダムより高いらしい。
ガンダムEXのボディ。成形色の色分けやパーツ分けが最も分かりやすい部分だ。完全に色分けされたホワイト、濃いグレー、薄いグレー、そしてレッドの装甲、スカートのパーツ分割、胸部ダクトの細かい造形・・・。ガンダムEXのHG離れしたRGクラスのディティールを全て確認することができる。
ガンダムEXのメカニカル感が最も強い部分といえば腕かもしれない。多めに露出したダークグレーの内部メカフレームは肩部・肘・手首と非常に精密な造形。特に手首はゲート処理中にモールドを潰したり変形させてしまいそうなほどだ。まさにHGの枠に収まらないクオリティの高さである。
ガンダムEXの脚部ももちろん詳細。パネルラインやモールド、シリンダーの造形など情報量が多い。
足裏もブースターやモールドを表現。
腕の可動が優秀! ガンダムEXは動かすほどにメカニカル感溢れる
ガンダムEXは最近のHGとあって各部の可動域も申し分ない。その中でも一番動くのは腕だ。肘の上腕側と前腕側の2点が可動することにより、腕をほとんど折りたたむことができる。このとき肘のフレームがさらに露出してメカニカル感もさらにアップ。また手首にポリキャップを使用せず、軸可動式のKPSパーツが採用されたこともディティールや腕の細長スマート感を助長している。手首の軸可動化は一部可動が制限されるのはデメリットだが、デザイン性やパーツ保持力の面ではいい影響を与えた。
肩部はボールジョイント方式。肩を後ろに開いたり、
引き出し機構とボールジョイントの合わせ技で大きく前に出すことが可能だ。このかなり大胆な引き出しギミックは、後述するビームサーベルの抜刀演出に貢献する。
ガンダムEXは前かがみになったり仰け反ったりすることが可能。厳密に言えば腰というより腹筋の中央辺りからといったほうが正確だが、控えめではあるものの上体を前後に動かせる。そして腰をひねる動きもできるにはできる・・・けど、これはスカートパーツ群の干渉によって動きはそれなりに制限されるだろう。
ガンダムEXの脚部は股関節にスイング機構、膝関節にレール機構を搭載。これにより脚を上げたり膝を曲げる動作をメカニカルかつダイナミックに行える。
ショルダー・ガトリングと給弾ベルトが連動! ビーム・サーベルの抜刀ギミックも
ガンダムEXには内蔵のバルカンの他に外装型の兵装が2つある。それがショルダー・ガトリングとビーム・サーベルだ。どちらもブースターが二基付いたバックパックに装着されており、左右非対称の武装を形成する。
ショルダー・ガトリングは対空兵装。バックパックの右側に取り付けられており、非戦闘時には発射口が真上を向く形になる。そして使用時にはガトリング砲を動かし、ガンダムEXの顔と右肩の間に展開。前方の敵に弾丸の雨を浴びせることが可能だ。
ショルダー・ガトリングとバックパックを接続する給弾ベルトにはふにゃふにゃする軟質パーツを採用。ショルダー・ガトリングと連動して柔軟に追従するため、ガトリングを抵抗感なく軽快に動かせる。
そしてガトリングの反対側、バックパックの左にはビーム・サーベルをマウント。マウントできるのは最大3本までだ。エネルギー消費の激しさを考慮し、予備として複数本携行する。
このビーム・サーベルもガトリング同様に可動式。ビーム・サーベルを接続しているアーム自体が上下に動き、ビーム・サーベルそれぞれの間隔も開ける。
ガンダムEXが抜刀するときはビーム・サーベル群を持ち上げ、ビーム・サーベルの間隔を開いて掴みやすくすることが可能。
先述の肩関節のギミックを活かすと、ガンダムEXの手がビーム・サーベルに届く。かっこいい抜刀シーンを見事再現することができるのだ。
ガンダムEXはビーム・サーベル、ライフル、シールドという定番武器を装備
ガンダムEXが手に持てる武器は3種類。定番のビーム・サーベル、ビーム・ライフル、そしてシールドだ。近接戦闘最強武器であるビーム・サーベルは定番のピンク色でクリアパーツによって表現。前述の抜刀ポージングからの流れでよりムードを高めながらかっこよく構えられる。
ビーム・ライフルは遠距離攻撃を行うためのガンダムEXの主力兵装。ライフルはグレー一色ではなく白いパーツとのツートンカラーだ。色分けも完璧で、ディティールも細かい。そのため、HGのライフルにしては他のガンプラよりもパーツが多かった気がする。
ビーム・ライフルは腰部背面にマウントが可能。非戦闘時や移動時には背部にマウントして携行性を高められる。
ガンダムEXは防御用に大型シールドを装備。シールドの形状はシンプルな6角形ではなく、メカニカルかつスタイリッシュな形状だ。
カラーはグレーに白と赤の定番の配色。赤い部分は単純なレッドでなく、やや紫が混じった落ち着きと深みのあるワインレッドを採用している。ファーストガンダムのような真紅も鮮やかでいいけど、ガンダムEXのワインレッドも上品かつ重厚で最高。ちょっとエキゾチックな感じもする。
また、赤い装甲には十字とV字の装飾も。ファーストガンダムの盾に施された黄色い十字とおへそのV字マークが両方とも盛り込まれた、宇宙世紀ガンダムのRX-78シリーズ繋がりの関連性や統一感を感じさせる(ガンダムEX本体にはそのような装飾がないため、シールドに全部突っ込んだ感もある)装飾だ。その赤い装甲の四隅にはダボピンを活かしたリベット表現もあって、情報量がさらに高まった。
また、特筆すべき点としてシールドの伸張ギミックが挙げられる。シールドが縦に伸び縮みする、つまり上下に展張してコンパクトにしたり防御範囲を拡大することができるギミックだ。動かすときにやや固く重い印象を受けるものの、それが重厚なミリタリー感に貢献しているともいえる。
シールドは隠れがちな裏側も見どころ。バンダイ公式も言及している通り、ディティールに余念はない。はめ込んだダボピンが不自然に露出したり、肉抜きがあったりすることもないし、モールドも張り巡らされている。高密度なディティールで見逃せないポイントだ。
HG ガンダムEX 復讐のレクイエムの総評
HG ガンダムEXはなんといっても全身のディティールが素晴らしく、もはやRGと言われても疑いを持たない。パーツ分割や色分けも完璧で、素組みでも素晴らしい完成度。大迫力のバックパックや目を引くような武器が付属するわけではないけど、組み立てて飾るだけでスマートなかっこよさ。ガンダムEXはそんなガンプラだ。パーツの多さや細かさは初心者向けではないから、大人向けのガンプラともいえる。
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