HG リックドム ガイア機 オルテガ機GQを素組みレビュー! 三本脚と30基ものバーニアが大迫力

HG リックドム ガイア機 オルテガ機 GQを素組みレビューする。モノアイのカバーレス化、新要素の三本脚と電磁ハーケン、30基もの壮観なバーニア、高機動形態への変形など魅力満載のガンプラだ。
目次
- GQリックドムはモノアイがカバーレス化! アーチ状のスカートで可動域アップ
- リックドム史上初の三本脚!! バーニアも30基に大増量で壮観
- 拡散ビーム砲にジャイアント・バズ! リックドムはやっぱり火力が魅力
- ビリビリの電磁ハーケンが新登場! ジェダイ感出るヒートサーベルも
- HG リックドム ガイア機 オルテガ機GQの総評
GQリックドムはモノアイがカバーレス化! アーチ状のスカートで可動域アップ

HG リックドム ガイア機 オルテガ機GQは、2025年09月20日 土曜日にバンダイスピリッツから発売。アニメーション作品『機動戦士ガンダム ジークアクス』に登場するリック・ドム ガイア機およびオルテガ機をHGガンプラ化した。価格は税込み3,630円、対象年齢は8歳以上。
なお、ガイア機/オルテガ機と2機の商品名だが、入っているパーツは1機分だ。それぞれの機体はヒートサーベルの有無のみで再現する。だから届いた箱が驚くほど大きからといって、2機分組み立てられる!!と誤解しないように注意が必要だ。

2025年の劇中のリック・ドムは頭頂高18.5メートル、本体重量48.8トン。ジークアクスは頭頂高18メートル、本体重量は42.4トンとハイトは0.5メートルしか変わらないが、ウェイトは6.4トンも違う。

さらに全備重量になると82.8トンまで跳ね上がって、これはジークアクスより34トンも重い。やはりドムっとした重量感たっぷりの体型、30基ものバーニア、大型バズーカといった要素はかなりの増量に貢献している。リックドムと作中最もスリムなジークアクスでは妥当な重量差だ。
でも上には上がいて、例えばスタイリッシュに見えるギャン ハクジ装備は7.8トン重い。正確な全備重量は分からないもののキケロガやサイコガンダムもリックドムより相当重そう。だから一見太いモビルスーツ代表のようなリックドムはそれほど重くないほうなのかもしれない。

リックドムの顔。定番の赤枠と黒い頭部のカラーリングだ。

モノアイはHGUC版と同じく上下左右に可動。ボールジョイントによる接続部も変わらないが、GQ版はよりシンプルな軸になっている。そのためやや保持力に難があるようだ。

GQ版とHGUC版との最大の違いはモノアイの前面に透明なカバーがないこと。それにより“目”がダイレクトに見えるから、ギョロ目感はアップしているように思う。

リックドムの腕。上腕も前腕もジークアクスよりかなり太い。相当の筋トレ成果を感じる。ジークアクスがティモシー・シャラメならリックドムはドウェインジョンソンといった感じだ。

肘は最新のHGにしては曲がらないほう。でもこれはジークアクスシリーズ全般にあてはまる。リックドムだけ可動域が狭いわけではない。

体型的に肩の可動範囲も厳しそうに見えるが、ここは特筆すべき可動域を備える。

ざっくりといえば、優れた構造によって両肩が大きく動く。肩を開いたりすぼめる動きに強いんだ。

この見事な可動域を活かせば、特にバズーカを両手で持つときに効果的。ヒートサーベルで格好つけるにも有効だ。

前述のように肩全体の可動域が良好で、さらに肩の黒い部分も同様。つまり、腕を横に上げる動きにも強みがある。

腰の可動域に関しては横に傾ける動きはそこそこ。

前後は結構動かせて、見るからにのけ反ったり

前に倒すこともまあまあだ。

脚部の可動に関しては大型のスカートや太い脚を持つ割に大健闘している。

HGUC版にはなかったスカートのアーチ部分をうまく活用したり、股関節のスイング機構を使うことで前方に曲げる動きに強い。

ただ膝に関してはやはり膝から下の大型化によって90度以上曲げることは難しいようだ。

脚を開く時の可動域はスカートが干渉することから完全にぺたんとはいかない。とはいえ案外開けると思う。ポージングを制限しない、十分な幅だ。
リックドム史上初の三本脚!! バーニアも大増量で壮観

GQ版のリックドムは三本脚を備えるというリックドム史上初の特徴がある。三本脚の足裏には大量のバーニアが搭載されていて、大出力による高機動形態への移行が可能だ。
その高機動形態時のバーニア群はまさに壮観。重量級のリックドムをさらに大迫力にする要素だ。

GQ版リックドム最大の特徴である三本目の脚は背部に装備。

この背部脚は可動式だ。


二足歩行時は脚を背部にホールドし、

高機動形態への移行および変形時は背部から大きく展開する。

展開した全てのバーニアおよび三本脚は同じ方向を向くことになり、強力な推進力を備えた高機動形態になるのだ。

背部バーニア群の両サイドには可動式の紺色のスラスターも搭載。このスラスターの6基を三本脚の24基に加えた30基ものバーニアによって、リックドムはさらに加速するだろう。
拡散ビーム砲にジャイアント・バズ! リックドムはやっぱり火力が魅力

リックドムの武装一つ目は拡散ビーム砲。英語名称はスキャタリングビームキャノンで、名前の通り拡散して広範囲に攻撃を加えるビーム兵器だ。これは胸部の左側に搭載されている。

胸部の右側には紺色の絆創膏を張り付けたようなディティールも。こちらはシール不使用でパーツの分割によって表現しており、ワンポイントデザインとしてセンスがいい。

リックドムの代表的な武装といえばバズーカ。GQ版においてももちろん付属する。ただ、ビーム・バズーカはなしで、ジャイアント・バズのみだ。

ジャイアント・バズは対モビルスーツ戦や対戦艦にも使われる高火力兵器。ビームではなく実弾使用の兵器だが、その威力は抜群だ。

先述の肩の可動域を活かしてジャイアント・バズを両手持ちすることも可能。

ただリックドムの強力なパワーなら片手撃ちでもいける。
ビリビリの電磁ハーケンが新登場! ジェダイ感出るヒートサーベルも

GQ版のリックドムにはこれまでのHGUC版にはなかった、唯一無二の武装が存在する。それが電磁ハーケンと呼ばれるハイボルテージカレントだ。

英語名称ではエレクトロマグネティック・ハーケンというこの電磁ハーケンは手の甲から射出。有線によって敵機体や兵器に巻き付け、パイロットを高圧電流でビリビリする。電流が走ったような感覚とはまさにこのことだ。

電磁ハーケンは付属の黄色いリード線をハーケンと手に挿し込むことで表現。もちろんリード線はくねくねと動かせるから、ハーケンを好きな方向に放てる。

リックドムには定番の近接武器“ヒート・サーベル”も付属。

ヒートサーベルはビームサーベルと異なり、物理的な刀身を持つ近接戦闘用武器だ。劇中ではガイア機専用の兵装として描かれた。

ヒートホークと同じくブレードおよび刀身から熱を発して、敵装甲を溶かすように焼き斬る仕組み。

不使用時には肩にホールドされており、使う時は肩に手を伸ばして柄を掴み、かっこよく抜刀する。ガンプラでも肩のヒートサーベルに手が届くため、抜刀シーンを再現可能だ。
ヒートサーベルは2本付属するから、両肩にホールドすることもできるし二刀流だってできる。

リックドムのヒートサーベルは刀身が長大。柄を含めた長さはだいたいリックドムの全高と同じくらいになるほどだ。

長大なヒートサーベルを豪快に振りかぶれば、それはもう完全なサムライ。

刀身が緑色だから、スターウォーズのジェダイにも見える。ジオン公国側ということでダークサイドなのかもしれないが、歴代リックドムのヒートサーベルは黄色や青色。ジェダイ側のライトセーバーの色だし、どれもヒーローぽくてかっこいい。

リックドムには武器も持てる握り手の他に平手のハンドパーツも付属。この平手のオプションパーツは前述のヒートサーベル使用時と特に相性が良く、ポージングのかっこよさをワンランク高めてくれるはずだ。
HG リックドム ガイア機 オルテガ機GQの総評

リックドムの最新HGとして全体的に可動域やディティールがアップ。バーニア満載の三本脚、モノアイのカバーレス化、スカートのアーチ形状、電磁ハーケンなど魅力的な新要素も豊富だ。
価格はHGUCの倍になってちょっとしたMG感はあるが、ボリュームやクオリティ向上を考えれば納得。それに値段がいくらでも、やっぱりバーニアの壮観さにはどうしたって魅了されるからね。
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