アニメ版のかっこいいプラモ! フィギュアライズスタンダード デジモンテイマーズ デュークモンを素組みレビュー
フィギュアライズスタンダード デジモンテイマーズ デュークモンを素組みレビューする。眼のシールなし、合わせ目消しなしの素組みレビューだ。
目次
- デジモンテイマーズ設定準拠! アニメ版デュークモンのプラモが登場
- モデル体型のデュークモンを動かそう! プラモは膝の可動域が特に優秀
- 必殺技も繰り出せる! 聖槍グラムと聖盾イージスを持つデュークモン
- フィギュアライズスタンダード デジモンテイマーズ デュークモンの総評
デジモンテイマーズ設定準拠! アニメ版デュークモンのプラモが登場
フィギュアライズスタンダード デジモンテイマーズ デュークモンのプラモデルはバンダイスピリッツから2022年06月11日 土曜日に発売。アンプリファイドシリーズにラインナップされた同名のプラモと異なり、アニメ設定準拠のプラスチックモデルキットである。
デュークモンは平成13年から放送開始されたTVアニメーション作品『デジモンテイマーズ』に登場するキャラクター。進化レベルは究極体で、ロイヤルナイツと呼ばれる聖騎士型デジモンタイプに分類される。ネットワークセキュリティの最高位であるロイヤルナイツとして君臨する13体の一員だから、とても強力なデジモンだ。
デュークモンのプラモは中世の騎士のようなプレートアーマー姿のデザインが特徴。“99.9%の高純度“クロンデジゾイド”を精製して造られた”という聖鎧(ホーリーアーマー)を纏った槍使いだ。その中世の騎士感はデュークモンの全身から醸し出され、加えてスタイリッシュさも際立っている。
その最もスタイリッシュな部分はデュークモンの精悍な顔かもしれない。DCコミックスに登場するスーパーヒーロー・フラッシュみたいな赤いバイザーや白い兜や金色のトゲトゲをつけた顔はまるでドラゴンのように力強く、そしてかっこいい。
また、デュークモンの目の部分に関してもパチっと丸みを帯びたアニメチックなデザインをきちんと再現。ギルモンの面影を残したというこの瞳はアニメのテイストがしっかり感じられ、アニメ風のプラモというコンセプトに偽りなしだ。
デュークモンの頭から伸びる銀色をした髪状の装飾は非常に長さがあってインパクト抜群。まるで「コードギアス 反逆のルルーシュR2」に登場する斬月のような装飾は、デュークモンのスラッとしたスタイリッシュな雰囲気を高めるアイテムとして大いに貢献する。ただ、この髪状の装飾自体は布素材ではなくプラスチックだから、多少の弾力はあるもののクネクネと動きを変えることはできない。始めから型が決まっているのだ。それでも、既にかっこいい撚れ具合になっているのでヘアスタイルをいじる必要性は全く感じられない。
前述の装飾はデュークモンの後頭部内から伸びる。装飾はその接続部から上下にやや可動させることが可能。髪を上下に動かせばポージングの躍動感にも変化を加えられるだろう。
デュークモンのプラモは首の可動範囲が優れている。首の付け根と根本がボールジョイントによって接続され、可動域が大きいためだ。
上を向く動きも結構いい感じだし、下を向くのなんかは特にバッチリ。首が細いこともあってか、かなり動かしやすい。
デュークモンのプラモは胴体にスジ彫りや段差の要素がある。なめらなか造形が特徴のデュークモンにおいて情報量が最も多い部分といえるだろう。シールによって再現する胸部の模様も立体的。シールを貼らずともスミ入れによる再現が容易だ。
デュークモンのプラモは首のように細いその胴により、かなりスムーズに腰を回転することが可能。腰回りに遮るものがないから、どこまでも回転させられる。
胴の部分は下半身との接続部に関してはボールジョイントではないため、前後左右に傾けることは不可能。しかし胸部との接続部はボールジョイントだから多少動かせる。
デュークモンは真紅のマントをなびかせているのが印象的。プラモにおいてもそのマントはちゃんと再現されている。
プラモにおけるデュークモンの赤いマントは布素材。ペラペラで薄すぎるということはなくて適度に肉厚でしっとりとしており、とても良質な生地感のあるマントだ。このマントは上部にあるホッチキスで開けたような穴によって背中に固定。柔らかいマントの高い表現性により、ポージングの幅がさらに広がる。
モデル体型のデュークモンを動かそう! プラモは膝の可動域が特に優秀
デュークモンのプラモは肘が内側に曲がる格好がデフォルト。腕は肩・上腕・肘・手首の4ヶ所が可動し、肩を外側に開く動きは苦手としているが体に引き寄せるポーズは得意としている。そこまですごい可動域があるわけではなく、普通といったところだろうか。
デュークモンは上腕二頭筋は細マッチョという感じだが、前腕の太さがハンパない。小顔で胴も細くて足長スリムなのに、前腕に関してはえげつないぶっとさだ。モデル体型のデュークモンにおいて一際目立つ前腕・・・やはりそこはさすがロイヤルナイツ。モデルではなく戦士だということを誇示しているようだ。
デュークモンは前腕だけでなく拳のサイズも大きめ。前腕部分と合わせてパンチ力の強さを感じさせる。ただ、デュークモンのプラモに付属するのはこの拳のみ。以前レビューした仮面ライダーブラックとは対照的にハンドパーツのほうはバラエティに富んでいない。まあデュークモンは基本的に槍と盾を持ったスタイルがほとんどであるため、ハンドパーツに多くの形状は必要ないのだろう。
デュークモンには主に白と赤と金色が使われており、特に金色と赤色の組み合わせは各部に効果的に採用されている。デュークモンの肩もその一つ。顔の左右をカバーできるこの大型のショルダーアーマーは、金色のフレームと赤いプレートが最も印象的に取り入れられた部分といえる。デュークモンの中においてシールドを除き最も太いゴールドのフレームを備えた肩はとても煌びやかだ。
デュークモンのプラモは一般的な可動域の腕に比べて、足のほうはかなり広範囲に動かせる。膝関節パーツはハムストリングとふくらはぎが接触するほど可動させることが可能。これは特筆すべき点だ。
デュークモンは膝下が長いモデル体型ということで、膝を曲げると大腿部がより一層短く見える。もはや本当に曲げているのかすら分からなくなるレベルだ。おそるべし、デュークモンのプロポーション!!
さらにデュークモンのプラモは股関節の可動範囲も優秀で、フィギュアスケーターがまるでI字スピンをしているかのような軟体技を見せつけることも。ロイヤルナイツはI字スピンのクオリティも見事なものだ。
デュークモンの足首から下はレッド・ホワイト・ゴールドの3色が組み合わされた美しいデザイン。まるでゴージャスな靴を履いているようだ。つま先の金色、足の甲の白と赤、ダイヤ型のふたつの金色は優れたパーツ分割によって完璧に色分け。高級靴にシールなどいらない。
必殺技も繰り出せる! 聖槍グラムと聖盾イージスを持つデュークモン
デュークモンの騎士道精神を具現化したようなアイテム、それが聖槍グラムだ。聖槍グラムの読み方はセイントセイヤのようなセイントランスグラムではなく、ホーリーランスグラム。この聖槍グラムは中世の騎士が馬上槍試合の時に使う槍のような形状をしており、デュークモンのそれはもっと大げさにというか大振りにした雰囲気である。
以前レビューしたウルトラセブンのワイドショットのような大型武装はやはり魅力的。デュークモンの聖槍グラムは迫力があって造形もかっこいい。しかもロイヤルセーバーという必殺技まで繰り出せる代物という。さすがロイヤルナイツのメイン武器といった存在感だ。
プラモの聖槍グラムは銀色の成形色や金色のライン、赤い部分、銀のポッチを完璧に色分け。シルバーの部分はゲート処理後に塗装が剥げて黒く目立ってしまうが、全体的な輝きは美しい。銀の丸ポッチも優れたパーツ分割による成形色だけで見事に表現している。こういう丸くて立体的な部分はシールや塗装が難しいので、最初から色分けされているのは喜ばしいことだ。
聖槍グラムはデュークモンのプラモに持たせることが可能。しかし他の多くのロボットプラモとは“持たせ方”が異なっている。ハンドパーツではなく、手首に接続するのだ。
多くのガンプラの場合、ハンドパーツに武器を持たせるスペースが空いていてそこに挿入する。でもデュークモンのプラモの場合は拳のハンドパーツを外して、聖槍グラムに差し替える仕組み。ハンドパーツを取った後の穴を活用し、グラムを直接固定するわけだ。手首に取り付けられたグラムの安定感は抜群。大きな聖槍グラムを保持してもデュークモンの手がブレることはない。
デュークモンにはグラムの他にも兵装がある。デュークモンの体半分を覆い隠せるほど大きな丸盾、聖盾イージスだ。こちらの読み方もセイントシールドではなくホーリーシールドイージス。この聖盾イージスはその優れたカバー力から高い防御性能を誇る。さらに防御のみならず攻撃にも活用が可能。全てを浄化する“ファイナル・エリシオン”なるビームを放つこともできるのだ。
聖盾イージスはシールドとしての性能だけでなく、装飾性も高い。特にイージスの円に沿って配置されたデジ文字は凝っている。デジタルワールドで使用されるデジ文字がプラモにおいても立体的に再現。細かい文字ではあるもののシールを使わずに表現しており、金色の美しさを損なうことなく統一感のある仕上がりになっている。
デュークモンの聖盾イージスはグラム同様にハンドパーツを外して接続。イージスにあらかじめ取り付けられている硬めのプラグに挿し込むため、とても安定性が高い。これだけでかい盾を構えても保持力は無問題だ。
デュークモンのプラモには聖盾イージス用のディスプレイスタンドが付属。デュークモンが持っていなくてもイージスを浮かせられるアイテムだ。
ディスプレイスタンドは聖盾イージスの裏に備えられた4つの穴のいずれかに接続。ややぷらぷらする印象は受けるが、浮かせるという意味では役割を果たす。
フィギュアライズスタンダード デジモンテイマーズ デュークモンの総評
フィギュアライズスタンダードシリーズのデジモンテイマーズ デュークモンはアンプリファイド版のジャープな造形とは対照的に滑らかなデザイン。だからアンプリファイド版みたいなぱっと見のインパクトには弱いかもしれない。でもアニメを踏襲したデザインはバランスが取れており、正統派の騎士感がとてもかっこいい。デュークモンのプラモはガンプラでいうMGサイズのわりに値段も手頃。それでいて聖槍グラムと聖盾イージスとマントが付くボリュームは大満足だ。
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