カトキハジメ版プラモは翼が壮麗! MG ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaを素組みレビュー
MG ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaを素組みレビューする。よりスタイリッシュな造形と壮麗な翼を備え、各部にディテールアップが施されたカトキハジメ版のウイングガンダムゼロEWが登場だ。
目次
- 大人気ウイングガンダムゼロEWのプラモにver.kaが登場! スタイリッシュさ際立つ
- MG ウイングガンダムゼロEWは足の開閉ギミックがクール! 複数のハンドパーツも
- 湾曲した青いビームサーベル! ウイングガンダムゼロEWの羽から取り出せる
- MG ウイングガンダムゼロEWといえば壮麗な翼! ver.kaは特に繊細な仕上がり
- ツインバスターライフルであのポージングができる! 翼の裏にマウントも可能
- MG ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaの総評
大人気ウイングガンダムゼロEWのプラモにver.kaが登場! スタイリッシュさ際立つ
MG ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaは、バンダイスピリッツから2020年11月28日 土曜日に発売。エンドレスワルツ版ウイングガンダムゼロは何度か商品化されており、今回のVer.Kaはマスターグレードとしては2004年10月発売モデル以来のプラスチックモデルキットとなる。
ウイングガンダムゼロEWはオリジナルビデオアニメーション作品『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz』に登場するモビルスーツおよび主役機。ウイングガンダムゼロカスタムという機体名で呼ばれることもある。型式番号はXXXG-00W0、搭乗者は主人公のヒイロ・ユイだ。
2004年版MG ウイングガンダムゼロEWから更新されたVer.Ka 2020ではプロポーションの変更、各部ディティールの追加、翼の立体感および可動部の増加など多くの点において改良されている。ここからは新コンセプトによって開発されたそのMG ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaをレビューしていこう。
まずはMG ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaの頭部。目のデュアルカメラや頭頂部のメインカメラはシールおよびクリアパーツで再現、耳のあたりについている青いユニットは上下に展開、黄色いアンテナはサンドロックやアルトロンガンダムのように4本になっている。Ver.Kaでも小顔で相変わらずかっこいい。アンテナや耳のシャープさはまるでエルフのような雰囲気だ。
そして2004年バージョンと最も異なる点は顔の左右にある放熱ファン。2004では掘り込まれていた放熱ファンが、2020のVer.Kaでは完全に肉抜きされている。そのためスミ入れしなくても陰影があってより立体的だ。
MG ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaの胴体にはコクピットやマシンキャノン、胸部のスライドギミック、球体パーツのこだわりなど多くの要素を備える。
コクピットハッチは前後に開閉し、コクピット内部を見ることが可能。さらに操縦席には付属のヒイロ・ユイのパイロットフィギュアを乗せることもできる。コクピットハッチが前方にシャカッと引き出される様子はとてもメカニカルだ。
ウイングガンダムゼロEWには両肩付近にマシンキャノンという武装が装備されている。マシンキャノンは胸部天面にある黒いカバーを開くことで露出。カバーの開閉ギミックと連動して機体内部からマシンキャノンも持ち上がり、攻撃体勢をとることができる。
MG ウイングガンダムゼロEWのVer.Kaでは肩部にもこだわりが。2004年版と比較してスジ彫りの追加、内部メカを見せるための肉抜き採用、各部ディティールの修正など細かい部分でデザイン性の向上が図られている。
ウイングガンダムゼロEWの肩部はくちばし状のパーツが三段になっており、それぞれのパーツを動かすことも可能。ツインバスターライフルの射撃体勢をとるときにも引き出しギミックによって重要な役割を果たすこの肩部は、デザインだけでなく動かせる要素が多いという点においても魅力的だ。
MG ウイングガンダムゼロEWは足の開閉ギミックがクール! 複数のハンドパーツも
MG ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaは“足が長いことはカッコイイ”という風潮を意識したデザイン。そのためウイングガンダムゼロEWの足はとても長く、スーパーモデルのような抜群のプロポーションを誇る。Ver.Kaのこの足長という特徴も2004年版との大きな違いのひとつだ。
MG ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaの脚部はプロポーションだけでなくデザインも優れている。白い装甲には随所に肉抜きがあり、その肉抜きや装甲同士の隙間から黒い内部メカパーツがかっこよく覗くのだ。
さらに膝関節を曲げると連動してヒザパッドが分割され、内部メカがよりダイナミックにザックリと露出。2004年版からディティールの追加や修正が施された内部メカパーツの魅力を余すところなく見せてくれる。
MG ウイングガンダムゼロEWの脚部は前述のように内部メカパーツの露出がこだわりポイント。しかしVer.Kaではさらに白いアーマーのオープンギミックが搭載され、より豪快に内部メカを楽しめる仕組みだ。
MG ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaのスカートアーマーも情報量が高められた部分。フロントスカートとリアスカートでは各所に内部メカ見せ要素があり、またサイドスカートを含めたスカートパーツの裏側には裏打ちする必要のない厚みと詳細なメカ感が表現されている。
Ver.Kaは足首から下も凝っている。足の裏のモールドはそれほど情報量はないが、バランスがいい。そして何よりつま先が動くという細かな要素が魅力。この繊細な可動ギミックはウイングガンダムゼロEWが歩くときにも使えるが、ツインバスターライフルの発射ポーズをとるときにより活きるだろう。
後述するツインバスターライフル発射時に前述のつま先を動かし、脚部のアーマーを全開放して内部メカを見せ付ければとてもクールだ。
MG ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaには3種類のハンドパーツが付属。グーとパーとビームサーベル用だ。
グーとパーを使えば格闘ポーズがかっこよくなる。またパーのほうでは物を掴む途中も再現可能だ。
MG ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaの青い前腕部にはスライドギミックや赤いツメが飛び出すギミックを搭載。
青い前腕部を上腕に向けてスライドするとツインバスターライフルを両手持ちするための穴が露出する。ライフルに内蔵されているステーを展開してこの穴に挿し込むことで、発射体勢を安定させることが可能だ。
湾曲した青いビームサーベル! ウイングガンダムゼロEWの羽から取り出せる
MG ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaにはもちろんビームサーベル完備。このビームサーベルは未使用時には背面の翼にマウントされている。
ビームサーベルを使うときは翼の内部から引き出し・・・
パーのハンドパーツを取り付けた手を伸ばす。
ガシッ!!
翼からビームサーベルの柄を取り外し、ビームサーベル用のハンドパーツに取り付け。
そして付属のビーム部分のクリアパーツを柄に挿し込めば、斬りこむ準備は万全だ。まっすぐではなく湾曲したかっこいいビームサーベルで敵モビルスーツをバッサバッサと倒していこう。
MG ウイングガンダムゼロEWといえば壮麗な翼! ver.kaは特に繊細な仕上がり
ウイングガンダムゼロEWといえば、やはりたっぷりの翼および羽が象徴的だ。MGのver.kaにおいてももちろんその最も重要な要素である壮麗な翼を見事に再現。ウイングガンダムゼロEWをウイングたらしめる翼へのこだわり、完全な立体化の追求に妥協はない。
MG ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaの翼は大きく分けて4つ。背面と左右にふたつずつだ。
先述のビームサーベルを内臓した背面の尾翼は上下に動かしたり角度を変えることができる。さらにこのウイングバインダーは内部に収納された羽をまるで扇子のように展開することも可能。羽を引き出せば、スリムだった尾翼は壮大さを増してボリューミーに。羽同士が接触しやすいから展開するときは優しく動かす必要があるものの、2004年版より優雅な翼にアップデートされた。
MG ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaの機体左右には主翼がある。主翼は尾翼よりも大型でスケール感があり、ウイングガンダムゼロEWの看板ともいうべき象徴的な部分だ。主翼はそれぞれ可動する細かい羽をいくつも備え、まさに天使の翼と呼ぶにふさわしい上品なオーラを放つ。
このVer.Kaの主翼はバックパックから伸びるジョイントアームに接続。ジョイントアームには可動軸が追加され、2004年版と比較してさらにフレキシブルな動きが可能になった。
主翼はその全方位的な可動範囲を活かして機体の前面を覆うことも可能。まるでガンダムデスサイズヘルEWのように1対の主翼を前面で貼り合せることもできるのだ。
ツインバスターライフルであのポージングができる! 翼の裏にマウントも可能
ウイングガンダムゼロEWのメイン武器といえば、機体がボロボロになるあの名場面を生んだ“ツインバスターライフル”である。
2020 MG Ver.Kaにおいてもツインバスターライフルは当然付属。迫力のサイズだけでなく、折り畳みギミックやライフル同士の張り合わせシステムなども搭載する。
使用時には長大なツインバスターライフルだが、折り畳めばかなりコンパクトに。
さらに、折り畳んだツインバスターライフルは主翼の内側にマウントすることができる。
主翼と一体化されたツインバスターライフルはまるで備え付けのキャノンのような雰囲気。折り畳んでいる以上は発射できないものの、このマウント状態で射撃ポーズをとっても素晴らしいかっこよさだ。
ツインバスターライフルは主翼の内側にあるクリップによってしっかりとマウント。翼を動かして遊んでもポロリやグラつくことがなく、安定性がとても高い。
ツインバスターライフルを主翼から取り出してまっすぐに伸ばすと、長大なライフルがその姿を現す。
ツインバスターライフルは長大だが、ゴツかったりメタボ体型というわけではない。スリムかつシャープな外観で、ウイングガンダムゼロEWの体型にマッチした造形だ。
ツインバスターライフルの長大さはウイングガンダムゼロEWの全高を超えるほど。細身とはいえ、さすが大火力を誇る武装である。
しかしそんな大型ライフルを美しく構えられてしまうのがMG ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaの大きな魅力のひとつ。
引き出し式のグリップ、可動軸を備えたステー、先述の前腕にあるステー穴、肩と胸部の引き出しギミック、胴体の可動性などを駆使し、ツインバスターライフルの完璧な発射ポーズをとることができる。
前述のようなツインバスターライフル発射時やネオバースト形態時、通常ディスプレイ時などに活躍するのが付属のアクションスタンドだ。
このアクションスタンドは大きな翼を持つMG ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaにはやや華奢に見えるが、しっかりと安定感があって様々なポージングを支援してくれるだろう。
MG ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaの総評
MG ウイングガンダムゼロEW Ver.Kaはガンプラの中でも屈指の人気を誇る機体のカトキハジメ版ということで、ウイングガンダムゼロEWのプラモデルにおいて現時点で究極の出来栄えだ。
全体のフォルム、翼の壮麗さ、各部のギミック、パーツの細分化・・・どれをとってもこだわりが感じられる仕上がりである。品薄になりやすく、なかなか普通の値段で入手しにくいという問題はあるものの、間違いなく近年最高のプラモのひとつといえるだろう。
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