パーツの差し替えが楽しい! HG 鋼鉄ジーグ インフィニティズム 1/144スケールを素組みレビュー
HG 鋼鉄ジーグ インフィニティズム 1/144スケールをレビューする。ある程度のゲート処理を施しただけの素組みレビューだ。
目次
- 主人公の司馬宙が頭部に変形!? カラフルなジークヘッドの個性がすごい
- スピンストームのポージングもできる! 磁流波エネルギーを放つジーグの必殺技
- HGの鋼鉄ジーグは格闘戦が得意! 腕っ節の強さと長大なマッハドリルでKO勝ちだ
- 仮面ライダーBLACKばりの飛び蹴り! 鋼鉄ジーグのダイナマイトキックで敵を倒そう
- 手足のパーツを差し替えよう! HGの鋼鉄ジーグは多彩なビルドチェンジが魅力
- 拳を撃ち出す必殺技! ナックルボンバーはエフェクトパーツ付属で噴射も表現
- HG 鋼鉄ジーグが飛ぶ! アクションベースで飛行状態を再現しよう
- HG 1/144 鋼鉄ジーグ インフィニティズムの総評
主人公の司馬宙が頭部に変形!? カラフルなジークヘッドの個性がすごい
HG 鋼鉄ジーグ インフィニティズムのプラモデルはバンダイスピリッツから2021年01月30日 土曜日に発売。インフィニティズムシリーズのロボットとしては4体目、マグネロボとしては同シリーズ初のプラスチックモデルキットとなる。
このHGモデルはメカデザイナーの柳瀬敬之さんがリデザイン。1975年放送当時の鋼鉄ジーグと比較してモールド数の増加やデザインに変更が加えられていることが特徴だ。
鋼鉄ジーグはマグネロボシリーズに属するロボット。テレビアニメ作品『鋼鉄ジーグ』に登場する主人公のサイボーグキャラクター・司馬宙自身が頭部を務めるという異色の合体ロボだ。
鋼鉄ジーグの頭部は前述の通り、サイボーグである司馬宙が変形したジークヘッドと呼ばれる部分。ガンダムのように人間がコクピットに搭乗しているわけではなく、司馬宙そのものが頭部の形に変形しているのだ。
その頭部は、味方の支援航空機であるビッグシューターから射出された9個のロボットパーツが磁石の力で合体することにより“鋼鉄ジーグ”という一体のマグネロボが出来上がる。磁石(マグネット)の力で合体するロボットだからマグネロボというわけだ。
鋼鉄ジーグの頭部は原作アニメと同様に、黄緑色と濃緑色の頭、黄色い目、青い鼻、目の赤い縁取り、白い口という6色で構成。鋼鉄ジーグの目である黄色い部分からはジーグビームなる破壊光線を放つことができる。鋼鉄ジーグというロボの中においてこの頭部は最もカラフルな部分だ。
特に黄緑と濃緑の頭は個性的で、まるでスイカのように見えてとてもおいしそう。季節が夏だったらスイカ割り大会が始まるだろう(ただ、敵に棒で殴られるのは問題だ)。
そして、耳の部分となる顔の左右の白い飛び出しはまるでリングノート。メカデザイナーの柳瀬敬之さんがプラモデルオリジナルアレンジしたこのHGでも再現されたこの耳は、これまたスイカと同じくらい個性的だ。スイカとリングノートが合わさればここまでオサレになれるのか・・・と驚嘆するほど相性がいい。この組み合わせを考えた人、いや変形した司馬宙という男は天才だ。
スピンストームのポージングもできる! 磁流波エネルギーを放つジーグの必殺技
HG 鋼鉄ジーグのボディは黄色が基調になっている。ロボットアニメのメカとしては珍しいこの黄色いボディは、鋼鉄ジーグのカラフルなイメージを印象付ける最たる部分だ。
胸部にある4つの射出口(赤い部分)“マグネットロープ”の再現はもちろんのこと、柳瀬敬之氏がアレンジしたHG版においてはさらに排熱ダクトも追加。各部に張り巡らされたスジ彫りとともにインフィニティズムが感じられる大きな要素となっている。
ガンダムとも共通するこの排熱ダクトは鋼鉄ジーグの機械感や密度を高めることに貢献しており、工業デザインの観点からも見逃せないポイントだ。
前述の胸部の下、人間で言うところのヘソにあたる部分には発射孔がある。腹部にある、マグネットロープよりも大きな赤い部分がそれだ。この発射口からは鋼鉄ジーグ体内の磁流波エネルギーを放つことが可能。鋼鉄ジーグの代表的な必殺技だ。その必殺技の名前はスピンストーム。
スピンストームはボディビルのポージングでいうところの両腕の上腕二頭筋を見せつけるダブルバイセップス・フロントのポーズをとりながら、さらに背中側を通過する荒れ球を避けるために背中を仰け反らせたような体勢をとることで発動する。とてもエネルギッシュで全身的な必殺技だ。
HGの鋼鉄ジーグにおいてももちろんこのスピンストームのポーズをとることが可能。胴の優れた可動域により、胸を張った状態のダイナミックな格好ができる。
また、このアクションのまま「マグネットパワー・オン!」と叫ぶこと強力な磁力を発生させ、鋼鉄ジーグの敵である“ハニワ幻人”という名前の巨大戦闘ロボットを引き寄せる能力も備えるようだ。
HGの鋼鉄ジーグは格闘戦が得意! 腕っ節の強さと長大なマッハドリルでKO勝ちだ
HGの鋼鉄ジーグは先述のような磁力による必殺技が得意だが、格闘戦もめっぽう強力。それは鋼鉄ジーグの膨らんだ前腕が物語っている。これはとても鍛え上げられた腕だ。
鋼鉄ジーグは腕っ節が強く、上腕二頭筋だけではなくて前腕の筋トレも怠っていない。
そのパワフルな腕から放たれた鋼鉄の拳は破壊力抜群。これほどのパンチを持っていれば、判定による決着を心配する必要はないだろう。一撃でKO勝ち間違いなしだ。
ただ、あまりに筋肉が付きすぎているためか、肘は90度までしか曲がらない。肘の可動性はやや低いようだ。
しかしHGの鋼鉄ジーグは肩周りに柔軟性がある。肩全体が上下左右にスムーズに回転するのだ。
HGの鋼鉄ジーグは前腕部分を取り外して代わりにマッハドリルを装着することが可能。これがまさしくHG 鋼鉄ジーグのビルドチェンジと呼ばれる変幻自在なパーツ交換の代表例だ。このマッハドリルは鋼鉄ジーグの最も長大な近接武器となり、最も迫力のあるユニットでもある。
鋼鉄ジーグがマッハドリルを腕につけた様子はまるで中世の騎士の馬上槍試合。こんなドリルで突撃されたらとても素手では対抗できない。
仮面ライダーBLACKばりの飛び蹴り! 鋼鉄ジーグのダイナマイトキックで敵を倒そう
HGの鋼鉄ジーグはとても足長。原作の鋼鉄ジーグも足は決して短くなかったが、インフィニティズム版は適度にスリム化され、よりスタイリッシュだ。
HGの鋼鉄ジーグはその恵まれたスタイルやリーチを活かした攻撃が可能。その代表的な技がダイナマイトキックである。
鋼鉄ジーグの膝は肘と違って可動範囲が広く、ほぼ人間と同じくらい折りたたむことが可能。そのためダイナマイトキックにおいて伸ばした足と畳んだ足をかっこよく再現できる。
敵のほとんどをライダーキックによって葬る仮面ライダーBLACKのように、このダイナマイトキックという飛び蹴りは鋼鉄ジーグ屈指の必殺技だ。
手足のパーツを差し替えよう! HGの鋼鉄ジーグは多彩なビルドチェンジが魅力
先述において前腕をマッハドリルに付け替えたビルドチェンジを紹介したが、鋼鉄ジーグのポテンシャルはこんなものではない。
例えば前腕と膝下をビルドチェンジ。するとリーチが長い足からリーチのある腕になる。
前腕と膝下を入れ替えた場合、足のほうは短くなるがこれはデメリットではない。通常形態時の足では出来なかったフレキシブルな動作を可能にするメリットがある。大抵の人間では不可能な、膝関節を前に曲げることができるのだ。足がトリッキーな動きを見せれば意外性がある。敵も思わぬ動きにあっと驚かされるだろう。
また、手足のビルドチェンジは肘や膝からしかパーツ交換できないというわけじゃない。もっと大胆に、腕全体と足全体を入れ替えることも可能。肩関節と股関節からそっくりビルドチェンジできる。腕になった足はよりリーチを得て、足になった腕のほうはより小回りが利く・・・役割が完全に入れ替わるのだ。
ただし、腕と足を差し替える意味があるのかと問われれば、その利点を明確に説明することは難しいかもしれない。普通にパンチやキックを繰り出せばいいのではないかと言われればそれまでだ。しかしながらビルドチェンジで多彩な合体を楽しめ、遊びの中で新たな技を生み出すロマンは確実にある。
とはいえ実用的かつ実戦的なビルドチェンジを重視するなら、やはりマッハドリルを装備するに限る。それだけマッハドリルの破壊力や装着時のビジュアルのかっこよさは魅力的だ。
拳を撃ち出す必殺技! ナックルボンバーはエフェクトパーツ付属で噴射も表現
スピンストーム、ダイナマイトキック、マッハドリル・・・HGの鋼鉄ジーグが駆使する数々の必殺技をレビューしてきた。そして最後にレビューする必殺技は“拳”が飛ぶ。
スピンストームに続く2つめの遠距離攻撃、それが“ナックルボンバー”だ。
ナックルボンバーは両手を組んだ状態の両拳を手首から撃ち出す必殺技。撃ち出された拳はミサイルのように炎を噴射しながら飛び、遠距離の敵に着弾する。マジンガーZのロケットパンチのようなこの定番の飛び道具は、やはり見栄えがして決め技に相応しいかっこよさだ。
HGの鋼鉄ジーグには噴射する炎を表現したエフェクトパーツが付属するから、ナックルボンバーの威力がよりダイナミックに伝わる。拳もディスプレイベースから伸びるアームに固定でき、飛翔中の様子をハンズフリーで再現可能だ。
HG 鋼鉄ジーグが飛ぶ! アクションベースで飛行状態を再現しよう
HGの鋼鉄ジーグにはアクションベースが付属。このアクションベースには鋼鉄ジーグを立たせられたりナックルボンバーの飛翔を表現する他に、鋼鉄ジーグの飛行ポーズも再現できる。
鋼鉄ジーグの飛行状態は台座から伸びる支柱パーツの先端を飛行用ジョイントパーツに差し替えることによって実現。鋼鉄ジーグはガンプラでいうMGサイズほどあって大きめだが、飛行用ジョイントパーツに載せても安定感がある。だからしっかりと飛行ポーズをとることができるはずだ。
HG 1/144 鋼鉄ジーグ インフィニティズムの総評
鋼鉄ジーグはプラモ化だけでなくホビー化されること自体が少ない。だから今回のハイグレードモデルはとても新鮮味がある。さらに他のロボットにはあまりない色鮮やかさも大きな魅力のひとつだ。
そしてその独特でかっこいいデザインはもちろんのこと、ビルドチェンジによってパーツの多彩な差し替えが楽しめるという要素も素晴らしい。
HGの鋼鉄ジーグはスピンストームやダイナマイトキックなどといったポージングも再現度が高く、マッハドリルの迫力も十分。ジーグバズーカは付属しないものの、鋼鉄ジーグのめぼしい必殺技は収録されていて大満足できるだろう。
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